自治会・町内会の役員になったら読んでおきたい本
自治会の役員は、なりたくてなった人は少数派なのでは?
輪番制とか、一度班長や組長になってから辞められなくなって…とか。
まずは自分の所属する組織の仕事の流れを覚えることが優先ですが、それと同時に、他地区での自治会の現状もある程度知っておいた方がいいと思います。
- 自治会の現状を知っておく
- 「自治会・町内会お悩み解決実践ブック」
- 「”町内会”は義務ですか?」
- 「どこまでやるか、町内会」
- 「町内会のすべてが解る!「疑問」「難問」100問100答」
- 「地域再生と町内会・自治会」
- 「新 自治会・町内会モデル規約」
- 自治会関連のサイト
- 自治体のサイト
- 最後に
自治会の現状を知っておく
自治会の仕事が始まってしまえば、前年までの引継資料に目を通したり、目の前の問題を解決するのにいっぱいいっぱいになってしまうと思います。
だいたい引継書類がきちんとそろっているのかも定かではないですし。
私はホームページの書籍を読むことばかりにとらわれていましたが、全国の自治会の状況や今抱えている問題を知っておくことは大事です。
ずいぶん遅れて自治会関係の本を読みました。もっと早く目を通しておけばよかったです。
「自治会・町内会お悩み解決実践ブック」
私が読んだ自治会本の中では一番のおすすめです。
全国の自治会のコンサルをされている方のようで、自治会の定番のトラブルや自治会の運営事例、運営マニュアルなど、一冊あればだいたい今の自治会や町内会が抱える事情がわかる本です。
役員の飲食や募金のあり方とか、私自身が日ごろから気にかかっていた問題が上がっていて、どこも同じような問題を抱えているのだなと共感。
これからの自治会の姿についても書かれています。
古臭い組織に押しつぶされそうな時、ただ落ち込むのではなくて、こんな方法があって全国で新しい波が起きていることを知れば、改善への一歩になりそうです。
「”町内会”は義務ですか?」
若くしてURの集合住宅の自治会長になられた著者が、古い自治会組織に縛られながら、新しく無駄やしがらみのない自治会を作った経験談が軸になっています。
具体的な数字が各所に出てきていて、全国の自治体の現状もわかります。
今の自治会に疑問を持ち、変えていきたいと思う人にお勧めの本。
確かに会長職は会議や行事への出席が無駄に多いです。
ただ、私のまわりを見ていると、逆にそうしたものへの出席が好きで会長職になったという方もいらっしゃるようです。広報宣伝物を手際よくご自分で作ってしまう著者とは違って、企画運営や事務方はさっぱりという感じ。
今の会長職にいらっしゃる方たちに、あいさつが仕事ではなくて、住民福祉のために汗を流すのが会長職だと気がついてもらいたい本でもあります。
「どこまでやるか、町内会」
これは上の「”町内会”は義務ですか」を書かれた紙屋さんの続編です。
おそらく、前の本を出されて自治会問題に広くかかわるようになられるようになって、より広い視野から自治会問題をまとめていらっしゃいます。(個人意見です)
自治会に関わるものとして、なるほどと思うものばかり。
新しく自治会の役職につかれた方には有益な本だと思います。
ただ、自治会にしばらく関わっていれば(うちは夫婦で三年間)感覚的に身についている話が多いです。なんとなくわかっているけれど文章にするとこういうことなんだな、と言う感じ。
あと、こんな 使い方はしてほしくありませんが…。
よくあいさつ原稿にどこかの本からネタを拾ってくる人がいますが、そういう人にとってはこの本は役員会あいさつに有効な一冊になりそうです。いやだわ。
「町内会のすべてが解る!「疑問」「難問」100問100答」
町内会に初めて関わるようになった方にはお勧めの本です。さらに、役員以外の住民すべての人たちの町内会への疑問解消にも役立つと思います。
「町内会は何をするところですか」に始まって、1問当たり1~2ページで回答があります。
全部読むのもいいですし、困った案件を辞書のように調べるのに便利です。
四名の方の共著ですが、大学の先生だけでなく会長経験者の方が入られているので、話が具体的でわかりやすい本です。
「地域再生と町内会・自治会」
大学の社会学の先生方が書かれた本です。
社会学という学問として自治会を分析しようという意図はわかりましたが、実際の町内会実務には直接関係のない本だと思います。
ただ、歴史的背景や法的根拠などを理解して会長職を全うしようという方には有益な本です。
正直に言うと私は途中で挫折しました。自分の知識教養が低いせいだと思います(^^ゞ
「新 自治会・町内会モデル規約」
自治会や町内会の組織は規約がしっかりしていないと、後々何かしら問題が生じます。規約を新しく定めたり、改正する際に役立つ文例集です。
具体的な条文がならび、解説が続きます。
規約は近隣の自治会のものを模倣したり、代々引き継いてきたから根拠が不明だったりして、中まで踏み込んで見直すことが少ないです。こうしたマニュアルがあれば、規約改正もやりやすくなりそうです。
自治会関連のサイト
どうする?自治会・町内会:3 みんなの見方:朝日新聞デジタル
どうする?自治会・町内会:4 行政との距離:朝日新聞デジタル
「朝日新聞 自治会」で検索すると上記関連のサイトがたくさんヒットします。
自治体のサイト
さらに、自治体のホームページによっては、自治会や町内会の役割について明文化されたものもあります。
具体例のリンクを貼っておきます。(自分が住みたい都市で勝手に選択(^^ゞ)
京都市の例
自治会・町内会 NPOおうえんポータルサイト | 京都市公式ホームページ
鎌倉市の例
最後に
何にも実績のない分際で言いたい放題の感想を書きました(^^ゞ
先にも書きましたように、古い体制に悩んだ時、住民からクレームの対処に困った時、規約改正で困った時、こんな書籍をのぞいてみると、役に立つことがあるのではないかと思います。