自治会広報誌のネタ探し
ホームページの話が続いたので、気分を変えて広報誌の話を…。
自治会や町内会が発行する広報誌やお便りは、ほとんどが毎回定番の内容です。
ネタに行き詰った時、使えそうなものを考えてみます。
写真は無料写真素材ACより
- 広報誌のネタがない
- ネタは意外なところにも
- 新型コロナ関連
- 自治会で困っていること
- 陳情で上がってきた案件
- 警察からの情報
- 地域の公園情報
- 地域の散歩道や生き物
- 地域の昔の姿
- 地元のお寺や神社
- 地域の歴史
- 最後に
広報誌のネタがない
新型コロナ対策に伴い、自治会の行事が軒並み中止になりました。
春の環境美化活動も、夏祭りも、ラジオ体操も…すべて中止か延期。
いつもだと自治会の広報誌は行事の報告が紙面のほとんどを埋めるので、広報担当も行事の写真を撮りに行って、去年のコメントを少し変えて載せれば、何も考えなくても紙面が埋まります。
でも、こんな時だからこそ、普段載せられないようなネタが載せられる時。広報担当が試されるときです。
ネタは意外なところにも
毎年交代する広報担当の人が、新しい切り口を考えて記事にするのは少しハードルが高いかもしれませんね。
私は自治会の仕事をするようになって、地区内を歩いて回ることが増え、今まで気がつかなかったことが色々と気になるようになりました。
自治会はどこの組織もだいたい高齢者が仕切って、高齢者が支えている組織です。
せっかくの高齢者パワーなのだから、地元密着状況や街の変遷のお話などをお元気なうちにたくさんうかがって、後の世代に伝えたいと感じています。
新型コロナ関連
新型コロナ対策で役所からも緊急通知が毎日のように届きました。
自治会の行事に限らずすべての下部団体の活動も中止。中止連絡などのついでに近況を聞いて、皆さんの意見をまとめてみました。
コロナ自粛になって、一番気になったのが集会所を心のよりどころにしてワイワイと楽しくされていた高齢者のみなさん。意見をまとめることで、様子がわかって、ご本人たちの励ましにもなったと思います。(自己満足(^^ゞ)
自治会で困っていること
常に苦情が持ち込まれる分野は…
- ごみの分別ルール
- ごみの出し方
- 犬や猫のフン
- 違法駐車
「単身者が引越の時期にベビーカーやタンスなどの大物を燃えるごみの日に出した」とか、「ごみにちゃんとネットをかけないからカラスがつついた」とか、トラブルはたくさんあるのですが、なかなか個別にしか情報が入りません。
最近の具体例
最近の例では、分別ルールが変わって回収拒否が増えたようだったので、役所に確認して広報誌にまとめました。
役所の担当者に、今まで住民に周知した方法とタイミングや回数を確認し、回収拒否の割合も確認。
再周知のために役所で作ったペーパーのPDFをメールで送ってもらって、こちらで加工して、特に違反の多い内容を強調しました。役所を巻き込んでいるので、著作権とか気にせず作業ができます。(役所にはこちらの周知方法を報告済み)
陳情で上がってきた案件
私の自治会は年に一回お困りごとのアンケートをやって、意見を取りまとめて役所や関係機関と交渉しています。
(この調査の名称が全国共通なのか、わが街固有なのかわからないので、「アンケート」と表記しておきます)
アンケートの中には、将来的には役所や警察の対応が必要だけれど、今は住民の方で個人個人が気をつけた方がいいようなこともあります。
最近の具体例
例えば、わが街では最近になって奥まった空き地に宅配の配送センターができて、配送の車が細い道をスピードを出して行き交うようになりました。
奥まった場所なので住民のほとんどは配送センターができたことも知らず、高校生たちは相変わらずその細い道を自転車で通学しています。
そのあたりのことを住民の方にも知られた方がいいかと、考えました。
警察からの情報
警察から、メールや紙ベースで犯罪情報や交通事故件数などが定期的に来ています。
警察からのメルアドを登録すれば、自動的にPDFのパンフ来るようになるはずです。(警察によるのでしょうか)
具体例
すでに記事も短くまとめられているし、イラストもついているので、データをスクリーンショットかスキャンして、気になるパンフをピックアップ。
特に問い合わせたり取材も不要なので、まとめるのも簡単です。
地域の公園情報
お子さんが小さいご家庭に向けて、近くの公園や遊び場の情報。
お子さんが幼稚園や保育園に入る前は、お母さんたちもそれほど情報がありません。とくに、今はコロナ時代なので、ソーシャルディスタンスを保ちながら子どもが遊べるような環境は貴重です。
地域の散歩道や生き物
これも新型コロナ自粛の余波ですが、最近遊歩道や緑地公園を散策する人が依然と比べて明らかに増えました。
ランニングする人、歩く人、子どもと虫とりに行く人…。
よさそうな散歩道や見かけた花などに興味を持つ人が増えました。
具体例
特に外来種のきれいな花や大きな虫について「こんなの初めて見たけどなに?」と質問される機会が多くなりました。
いい機会なので、外来種のきれいな雑草(オオキンケイギクのような)や外来種のカメムシやカマキリについて、まとめ記事を作ってみました。
外来種は侵入してしばらくは図鑑にも載らないので、多少はお役に立てたのでは?
地域の昔の姿
どの自治会にも、自治会開設○○年の記念冊子とか、発足の由来をまとめたものがあるはずです。
発行されたときにその自治会に居合わせればそうした冊子をもらうこともできますが、後から引っ越してきた人たちにはそうした冊子は配布されませんし、情報が入りません。
大きな街ならば公式の資料も多いのかもしれませんが、地方の小さな街は昔の姿をまったく知らずに暮らしている住人がほとんどかもしれません。
地域の長老に取材したり、老人クラブの集まりで話を聞いてみたり、話をしたい方は多いはずなので、インタビューはそれほど難しくはありません。
地元のお寺や神社
すぐそばにあるお寺がどんな由来があってどんな催しがあるのか、新興住宅街だとまったく知らずに暮らしている人も多いです(具体的には私)。
地域の歴史
もっと大きく、地元の歴史を調べてダイジェスト版を作ったり、連載方式にするのも面白いです。
使える資料としては…
- 役所が出している市誌のようなもの
- 小中学校の周年記念誌
- 小学校で使う町の教科書
- 開発業者が出した開発記録
どれも、地元の図書館に行けば見られます。こういう資料は禁帯出(持出不可)のものもあるので、借りられない場合は地元の公民館のようなところでも探してみてください。
最後に
活動が活発な自治会の方ならもっとネタはたくさんあるかと思います。
ただ、任期が短くて普段はお勤めで地元には縁のない役員の方もたくさんいらっしゃると思います。
老人会にちょっと顔を出すと、いいお話が聞けるかもしれませんよ。礼を尽くさないと、邪険にされそうですが(^^ゞ